いつもそばで支えてくれるのは脚立だな

浅草入り2日目。
ひたすらに劇場をつくります。
脚立に登って降りて、登って降りて。
天高く駆け上がるためには、脚立が必需品なのです。
我々はそれを「空中戦」とよぶ。
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<愛すべき青テントに風と光を通す。脚立も立派な出で立ち>

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<小屋番ということで脚立とともに一晩テントに宿泊(中野敦之)>
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<さあ、やるか!>
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<だんだん日焼けで真っ黒になってきた中川と重村、そして脚立>
テント膜を傷つけないために金具に包帯をまいていきます。
劇団で一番大事にしているのが、青いテント膜。
この膜を一枚張れば、逞しく艶やかな空間がうまれる。
傷つけるわけにはいかないのです。
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<禿先生は包帯巻きの名人>
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<このまま空までのぼっていってしまいそう。
一番高い脚立とともに(木下藤吉)>
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<丁寧に膜をとりつける熊野。オペレーションブースをつくる東。>
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甘いものが飲みたくなったので、1964年生まれのネクターを一気に飲み干す。
「ネクター」は、ギリシア神話にでてくる神々が常食とする生命の酒、
不老不死の霊薬、滋養のある飲み物「ネクタル」が語源だとか。
1964年は、唐さんの処女作
『24時53分”塔の下”行きは竹早町の駄菓子屋の前で待っている』が書かれた年。
「そうか、そういうことだな。」
なんてひとりゴチていたら、「そろそろやるぞー」の声。
脚立を抱えて、明日も舞台製作はつづく。

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