6/17(木)ワークショップレポート(林)/中野演出による舞台オーディション情報
さて、『海の牙〜黒髪海峡篇』2幕へ突入!
先週のおさらい。
病院で目が覚めた呉一郎。
シャラの手を追いかけていたところ、シャラが一団の学生に嬲られているのを目撃します。
そのことを按摩が”戯れていた”という風に表現し、
それを聞いた呉一郎は、またベッドに倒れてしまうところまででした。
さて今週はその続きから。
按摩の弟子が、カツラ屋の番頭を連れて来ます。
ここで、按摩の名前が”刑事”に変わっている。
刑事は、風呂敷包みを取り出す。
その中身は、カツラ屋の女将である”オカツ”の首。
(しかし、そのオカツの頭、髪の毛がない!)
刑事は、この殺人事件を調査しているのであった。
番頭は、オカツの髪を探して欲しいと刑事に訴える。
しかし、そもそも死体の紛失届けが出ていない。
そのことを責められた番頭は、オカツの首を持って逃げ出してしまう。
静かになった病室。
そこへシャラシャラコが花束を持って、名和四郎とともに現れる。
と、同じ病室の布団から、北原北明が起き上がる。
誤って矢を射ってしまった名和四郎は、そのことを謝りに来たのだ。
しかし、許す様子のない北明。
シャラは二人の間に入り、赤くただれた北明の背中をなでようとする。
その時、チョゴリの女たちがシャラの後(うしろ)より現れ、
急にシャラは北明の背中に爪を立てる。
またもや自分ではない力が働いたシャラ。
(ここの場面でも唐ゼミが上演した際には、チョゴリの女たちがシャラの手に
自分たちの手を添えて、北明の背中をひっかかせるような形にしたそうです。)
腹を立てた北明は、シャラに約束していた仕事を無しにしてしまう。
しかし、なんとかすると決意し、泣いている名和四郎をなだめる。
その姿はまるで母!
目覚めた呉一郎は、シャラを見つける。
国士舘の制服に身を包んだ名和四郎を見つけた呉一郎は
電車で起きたできごとを思い出し、シャラに真相を問う。
なぶられていたのか、戯れていたのか。
呉 満員電車の中で、あの時、あんたは手をあげたね。
シャラ ええ。
呉 あいつにつかまれ、ぐいぐいと押しつけられながら、あんたは手をあげたね!
シャラ ええ。
呉 嬲(なぶ)られ、なぐさみものにされながら、千と一本の手のこちらに手をあげたね。
シャラ いいえ。
呉 いいえだって?!
というところで今週のワークショップはここまで。
あと残すところ2回!
どうぞ、よろしくお願いします!

