全公演終了

本日、『黒いチューリップ』が千秋楽を迎えました。
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日常の時間を瞬間単位に微分して、その中で誰を見るのか、何を話すのか、どう感じるのか、いかにしてこなしていくのか。普段は見向きもしないほどささやかな物事の粒を、しかも一つも落とさず丁寧に並べていく。そんな肥やしの上においた球根が咲かせたのが、唐ゼミの8本の『黒いチューリップ』だったと言えます。
一本足の海賊も、孤高の犬狼もそには登場しません。ただ、黒いチューリップが確かにあって、目撃者たちの人生の釘が少しずつ抜けて行きます。はじいた玉はどこへ消えていくのか。
物語を見た方の胸の中にだけ、その答えがあるのではないでしょうか。
ご来場くださった皆様、誠にありがとうございました。

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