8/4(木)久々にハードなやつ来た!
↑アーネスト・ダウスンの墓参を終えた。
明らかに誰にも顧みられていなさそうだったので、年内に再訪し、
掃除してから帰国しようと思う。
※今日は生々しい話になるので注意してください。
昨日は久々にハードなやつが来た。突然に。
ダイアンには、ロンドンでは道で話しかけられても絶対に相手を
するなと厳命されている。しかし、習慣というのは拭い難いもので、
ついつい立ち止まってしまうのだ。相手もまた、
そういう自分を見透かして声をかけるのか、とも思う。
Albanyの近くで、黒人の女性に声をかけられた。
30歳くらいだろうか。彼女は私を呼び止め、
ワンピースのすそに付いたたくさんの血を見せながら
2ポンドくださいと頼んできた。
生理がきてしまったので生理用品を買いたい。ということなのだ。
オレは英語がわからん!ごめん!
と言って振り切ったが、なかなかの威力だった。
その後、最近ピーターに教わったレバノン料理屋に行った。
鶏肉をタレに漬け込んで焼いたものに、ライスとサラダが付いて7ポンド。
こちらにしてはリーズナブルな値段で味が良く、量が多い。
何より焼き方が優れている。
炭
火の管理をせっせとして、うちわであおぎながら焼いてる。
焼き加減を確認するしぐさは日本の鰻屋そっくり。
調理が雑で、基本的に焼き過ぎパサパサのロンドンでは珍しい丁寧さ。
肉がジューシーなまま出てくる。さすがピーターの紹介。
昨日しくじったアーネスト・ダウスンの墓参りも達成できた。
開園時間中の霊園に入ったところ案内がないので、しばらくウロウロした。
物言わぬ墓を探すのは難しい。まして藪の中みたいなところに
いくつもの墓石が見える。暑いし、虫が多いし、植物も棘だらけなので、
そういう場所を探すのは至難の技だ。今が冬であれば!
今日もダメかと思いながら、
向こうからやってきた数少ない通り掛かりの人に訊き、
通常は留守中の管理室に施錠にやってきた係員にも訊いて、
やっと発見できた。
ダイアンからもらったあじさいと文庫本を備えて手を合わ、。
ヘタクソな英語で彼の代表作を誦じた。
昨日の彼の誕生日を祝いに来た者は自分だけのようだった。
清々しい気持ちである。
その後に冒頭の女性に声をかけられ、
今日も一日、ふんだんに人間を味わった。
来週はエジンバラに行く。今週はできるだけ大人しく
リーズナブルに過ごして、エジンバラに備えよう。

