7/7(日) 振り切る勇気(齋藤)

最近稽古場にて、劇中歌をどう歌うか?という話題になりました。 


劇中歌のでちょっとうまくいかないシーンがあり、 
何かアドバイスできないかと、いろいろ話したのですが、
あまりいい解決策は提示できず。
稽古場をあとにしました。
劇中歌について、僕はあまり良い提案ができません。
なぜならば、僕は「音痴」であるからです。 
中学に上がりたてのころ、新しい友達と初めてカラオケに行くことが決まりました。
何をカラオケで歌おうかと、いろんなCDを聴きながらノリノリで鼻歌を歌っていたところ、
わざわざ姉が僕の部屋に入ってきて言いました。

 「なんだ、歌ってんのか。でかい声で念仏唱えてんのかと思った」
と。

僕が歌うと、ウルフルズは念仏になることを知り、
音痴の自覚が芽生え、また同時に歌うことへの自信をなくした、12歳の春。


またこの音痴は現場で僕を苦しめます。 
きっかけの確認で「メロディのこの部分で」なんて話になった時、
皆は当たり前のようにメロディを口ずさみますが、 僕にはそれができません。

下手って思われるんじゃないか
歌った結果、それどこ?って半笑いで聞かれるんじゃないか
念仏唱えてる?って言われるかも
そんな被害妄想でいっぱいになり、
ガクブルとなってしまいます。(ちなみにそう言われたことはないです)


というわけで音痴の僕から具体的な提案はあまりできないので、
参考になるものはないかと、過去の劇中歌の映像資料をさまざま見てみました。 

そこで出会いました。至極の一曲に。
 こちらです。 




どうですか、この堂々たる風貌。堂々たる自信。
歌唱力がどうだとか、そんなこと気にならないほどのエネルギー。
タラッタの部分なんて、歌かどうかも霞むほどの、運動性。


劇中歌をどう歌うかはちょっとまだわかりませんが、 
少なくとも僕が自分の音痴と立ち向かう一つの方法がここにあるのではないでしょうか。 


自信を持って歌う。振り切って歌う。
大事なことは歌唱力ではなく、勇気。

ああ、でも、そんなふうに歌ってみたら、「なんでそんな自信満々で歌えるの?」って言われたらどうしよう!!!
(齋藤)

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