11/15(金)『ジャガーの眼』より〜老婦長の活躍

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↑こういう紐がわざとらしく降りてきて、老婦長がこれを引っ張る
すると、巨大な牛乳びんがおりてくる、という仕掛けです

『ジャガーの眼』を初めて真剣に精読していると、

二幕の各シーンで「老婦長」という役が決定的な役割を果たしている
ことに気付かされます。
まず、老婦長のDr.弁にへの忠誠心はハンパではなく、
弁のために処女を守り通してきたらしいのです。
そして、何と言っても圧巻は、二幕の最後でヒロイン・くるみを
閉じ込めるあの牛乳びん、あの仕掛けを作動させるのがくだんの
老婦長なのです。ト書きによれば、昔の水洗トイレの大きい方に
立て下がる紐のような仕掛けが垂れてきて、それを老婦長が引っ張る、
そう書いてあります。
これまで、『吸血姫』に出てくる婦長の魅力には気付いても、
『ジャガーの眼』のなかにこのような秀逸なキャラクターが
配されていることには気づきませんでした。
2月頃から『ジャガーの眼』をオンラインWSで読みます。
最新の発見を、ひとつひとつ開陳していきます。
近く、どこかの劇団が『ジャガーの眼』を上演してくれたなら
相当に楽しめる内容を展開する予定です。

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