3/13(日)クリエーション(齋藤)

舞台監督をやっておりますが、何をしているのか、非常にわかりづらい仕事だなと思います。

具体的に何をしているのか説明するのが難しかったりします。

舞台監督になって10年経とうとしていますが、まだちょっとあやふやです。

ちなみに、wikipediaによれば、

舞台上で行われるコンサート・イベント・演劇などで、

演出家(もしくはそれに相当するクリエイター)の意向を汲み、

その伝えたいイメージを具現化するスタッフの調整・指揮・進行管理をする責任者である。

とあります。言い得て妙なこの文章。

スケジュール調整はもちろん、業者を手配したり、図面を書いたり、現場によってやることは様々。多岐に渡ります。

パソコンと睨めっこだったり、電話ばっかりしたり、地味な面も多いです。

また作り手のイメージを具現化するために、クリエーション(創作)にガッチリ立ち会うことがあります。

どのような空間で、どんな舞台セットで、どんな仕掛けで、そんなことを演出家と唸りながら作ります。

舞台監督にも様々な方がいて、僕は割とクリエーションに立ち会うことが好きな舞台監督だと思います。

さて、ここのところ、様々な形でこの「クリエーション」に立ち会わせていただくことが増えてきました。

そんなクリエーションから立ち会っているのが、

安藤洋子さんが振り付け、神奈川県の高齢者の皆様と作っている「チャレンジ・オブ・ザ・シルバー」です。

ただいま、絶賛劇場入りしておりまして、津内口も林麻子も同じ現場におります。

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(前回の撮影より)

昨年に続き、今年も感染予防のために映像作品の収録になってしまったのですが(残念!)

カメラと睨めっこしながら、セットの配置を提案させてもらったり、

出演者の皆さんの安全のためにテープを貼ったり、ライトを設置したり。

毎日、頭をフル回転しながら撮影に携わっています。

ちなみに昨年の作品がメディア芸術祭の審査委員会推薦作品に選ばれました!

ここからみることができますので、是非ご覧ください!

それともう一つ。

今、5月に行われるダンスカンパニー「ケダゴロ」さんのKAAT公演の舞台監督を務めることになりまして、

代表の下島さんと打ち合わせを重ねています。

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下島さんはお話していると、とても真っ直ぐでチャーミングな方ですが、

作品にはどこか「毒」や「苦しみ」があり、また生きる人間の「必死」さがあるような気がします。

苦境に立つ人たちの生の渇望みたいなものを垣間見ることがあって、非常に興味深くクリエーションに参加しています。

舞台監督を始めてそろそろ10年。

作品製作に関わっていく楽しさを噛みしめつつ、

役割が幅広いこの仕事で、少しずつ自分のやり方を模索する日々を送っています。

齋藤

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