8/10(土)本日は空振り読書
↑これを読みました
『少女仮面』公演が終わって以来のぜんそくはなかなかしぶとく、
どうも咳が治りません。そこで、今日はお医者さんに行ってより強めの
薬を出してもらいました。あとは、できる限り大人しくしていることが
大切なので、仕事も家でし、前から約束していた観劇のほかは出かけ
ないようにしました。
すると、必然的に本が読めます。
昨日、小日向白朗の関連書を探しに行ったところ、
どうも近隣本屋にはなく、これはネットで注文することにしました。
一方、「慶安太平記」のタイトルを戴く上記の本を手に入れました。
慶安太平記とは、慶安の変、要するに徳川家光没後の由比正雪に
よるクーデター失敗事件を描いたもので、講談の連続もので有名です。
唐さんが1968年に上演した『由比正雪』が気になる私は、
これまで断片的にではありますが、神田松之丞さんや立川談志さんの
CDを聴いてきました。加えて、全体を本で読みたいと思ってきたの
ですが、かなり以前の古本になってしまい手に入れるのが難しいのです。
だから、この『真・慶安太平記』というのが並んでいるのを
知って小躍りしました。『少女都市』は1969年。『由比正雪』は1968年。
お隣さんみたいなものだから、小日向白朗の本を待つのにちょうどいい、
そう思ったのです。
今日、一日かけて読みました。家で、喫茶店で、病院の待合室で。
そして大いに空振りました。この『真・慶安太平記』は由比正雪の
正体について新説を打ち出すのが妙味で、スタンダード由比正雪の
素性や物語はまったく描かれていないのです。
それにしても、由比正雪がいつ出てくるんだろう?
いつ出てくるんだろう?と思いながらページをめくり続けました。
そう思わせながら300ページ強読ませてしまうのだから、
大した筆力、読みやすく出来ているレイアウト(改行や文字の大きさ)
に感心しました。関係なかったけど、関係ない時間は贅沢なものです。
新たな薬で、咳もおさまってきました。

