9/5(日)平泳ぎの人たち(林)
『風の又三郎』再演に向けて稽古しております。
中野さんのゼミログにたびたび登場している
松本一歩さん、小川哲也さん、丸山雄也さん。
彼らは”平泳ぎ本店“のメンバーです。
初めて彼らの舞台を観たのは、2018年に早稲田小劇場の
どらま館でやっていた『ボーク』という作品。
その時期、私は『実朝出帆』の稽古中でした。
本読みから立ち稽古までの期間が短く、せりふを覚えては稽古、覚えては稽古
のサイクルに慣れずヘロヘロになり、完全に気持ちが負けそうな頃。。
作業も立て込んでしまい、やっとこさ、どらま館にたどり着いたのを覚えています。
が、そんなヘロヘロの気持ちもつかの間。
劇が始まると、野球のユニホームに身を包んだ彼らが
小気味良い音楽の中、自らサイレンの音を発し、
真剣な表情なのだけれど、冒頭ですでにニヤニヤさせてくる。
かと思えば、しんとした空気の中、一人一人の声が丁寧に発せられ
物語に引き込まれる。
この人たち一体なんなんだ。
が、最初の印象です。
その帰り道、気持ちで負けている場合ではない!
と勝手に勇気をもらったのを覚えています。
『風の又三郎』のせりふを読む彼らもまた、一体なんなんだ、です。
恐れず大胆にせりふを読み、zoom画面越しにも全力で体を動かしている。
実はまだ彼らと立ち稽古していないのですが、
いよいよ明日から同じシーンの稽古です。
平泳ぎの三人以外にも再演で新しく一緒に舞台に立てる方たちとの時間を大事に、
気を引き締めて挑みたいと思います!
ではまた!
(気になる稽古場の様子…。)

