7/23(木)ラストシーンの謎

↑出演者が多くて会議テーブルだけでは足りず、キッチン部分も使って
行ってきた本読み。それも今日が最後でした。

今日も朝10:00に集まって本読み。
『ベンガルの虎』が立ち稽古に入る前に6日間の読み合わせを行いましたが、
二幕半ばから最後にかけて、一気に読み通しました。

特に力を入れたのは、台本の終盤10ページほど。
唐十郎作品の三幕ものには量感があり、終盤ともなれば演者も観客も
もうろうとしてきます。それで、往々にして舞台に残された主人公ふたりが
対話するわけですが、なんだかムーディなだけで事を済ませてしまいがち
なのです。

今日はそこに足を止めて、せりふの細部と向き合いました。
「カンナ」が、自分を迎えにくると恐れている「虎」はなんなのか。
しかもその「虎」が、自分の中に潜んでいると「カンナ」は言って
いるが、それはどういう状態なのか。
なぜ、「俗物博士」は最後の登場において「虎」の着ぐるみやお面を
かぶっているのか。
「銀次」は、ライオンとも闘い得る、「虎」のような男になることは
できるのか。
そして、「自分は怪物だ」と言いつづけてきた「カンナ」だが、
「カンナの花」の一種である「ベンガルタイガー」という品種が
劇全体のタイトルが『ベンガルの虎』であるということは、
なぜなのか。

このあたりの謎を謎として提起し、本読みというよりは話し合いの
場として、今日の稽古の終盤を過ごしました。
まだ結果を出していません。
謎は稽古をしながら解きたいからです。
そして、論理的な正解を超えた向こう側に、ただ単に劇が面白くなる
結論を見つけたい。手にしたいのは唐さんの衝動や無意識だからです。

という具合に、本読み6日間の締めくくりをしました。

そうした中でも、劇中歌の伴奏が新たに出来上がると、
それを皆で試し、作曲家である安保由夫さんが想定した歌い方を押さえながら、
現場的により歌詞が際立つような工夫を重ねたりして。

ともあれ、今日でハンディラボとは一旦お別れし、
週末から稽古の場所を急な坂スタジオに移します。
交通の便は良くなるけれど、暑いなか坂道登って集合する段階に入ります。