4/27(木)ミミの快挙とドガドガプラス
ミミがブッシュ・シアターのエクゼクティブ・ダイレクターに!
今日はロンドンから嬉しいニュースが届きました。
去年、The Albanyでいつも自分をサポートしてくれた
ボスで相棒のミミが、Bush Theatre という高名な実験劇場の
エクゼクティブ・ダイレクターに就任することが決まったそうです。
https://www.bushtheatre.co.uk/bushgreen/introducing-our-new-executive-director-mimi-findlay/
これはもう、掛け値なしの快挙であり、カッコ良いことです。
ミミはナショナル・シアターで長いこと働いていたそうです。
いわば古典と現代劇の保守本流です。
それからThe Albanyで地域の多様性を表現に変える
コミュニティワークに取り組みました。
そして、ブッシュ・シアター。
ここは私も観にいきました。
さほど大きくはありませんが、ロンドンでは実験的な演劇をすることで
有名な劇場です。私はここで、3人の黒人青年がフットサルをやりながら
演じる会話劇を観ました。機敏な劇場、そういう感じがしました。
ミミのこのキャリアの積み方は相当にカッコ良い。
演劇の基礎を働きながら学んで地域貢献に従事し、
そのあとは実験的な劇場を取り仕切るようになるわけです。
実に軽やかで、”人間”に根差したステップアップをしています。
30代後半の小柄な黒人女性であるミミは明らかに優秀です。
そんな彼女が、当たり前のように劇の本流と地域貢献を併せ持つ
存在として頭角を表そうとしているのに、思わず喝采してしまいます。
すごいぞ、ミミ!!!
また、今日はドガドガプラスを観に行くことができました。
コロナの影響で何度も中止の憂き目に遭ったことも知っていましたし、
望月さんに並々ならぬ想いがこちらにも伝播する内容でした。
実際、今回から始まったシリーズは問題の多いAV新法に触発されたもので、
アダルトビデオ黎明期の真っ只中を生きた望月六郎のキャリアが
縦横に活きた完全新作でした。そういう業界の実態を詳らかにされる
だけで、大きな価値と愉しみがあります。
加えて、独特のリズムを持った面白いキャストが揃っています。
特に始まってから1時間半はストーリー展開よりも個々のエピソードの
応酬で、ひたすら個人技で見せていく軽快な無意味さを心地よく
味わいました。後半30分は思弁的になって難しくもありますが、
これはあくまで第一作であり、さらにシリーズが続くことを
予感させて終わります。見知った役者、初めて見る役者、
それぞれに楽しく、久々に観られて本当に良かったと思わせる内容でした。

