12/14(木)ザクの声を聴け!
以前、SDガンダムのプラモデルの進化に驚きました。
球体関節が至るところに取り入れられ、とにかく色んなところが
動くのです。プラスチックの質自体も明らかに向上し、
枠から必要パーツが外れやすいのにも驚かされした。
その後、お世話になっている人が息子に
リアルタイプのザクをプレゼントしてくださったので、
これも張り切って組み立てました。が、朝の6時台から二人で
取り組み、結局5時間ほどかかりました。
特に序盤は細かいパーツで溢れかえり、
一つ一つを見つけ出すのに異常に難儀し、目は疲れ、
肩が凝りました。明らかに小学校1年生の手に余るシロモノで
ここはオレがやるしかねえと思い定めて、何度も「明日に回そうかな」
と思いながらも、さらに追い込まれる恐怖が先に立ち、
完成にこぎ着けました。
確かにカッコいい。
しかし、何が驚いたといって、不要パーツが4割ほど
残ったことでした。それらは、初めから必要のないものとして
梱包され、最後まで使用されることのないままにしておかれる
パーツなのです。この方が大量生産上の効率が良いのでしょうが、
自分の小さい頃にはこんなことは無かったので、仰天しました。
それに、息子にザクを買い与えてくださった方には
一つの信念があるようなのです。世の中は、
誰もがガンダムになれるわけじゃない。多数のザクがほとんどなんだ。
だから、ザクを大切にしなくちゃいけないんだ。
そのかたはそのようなことを言いながら息子にザクをプレゼント
してくださいました。ガンダムよりザク、仮面ライダーよりショッカー。
カイジより黒服たち。
ここには、有名性より無名性の美学を押し出した寺山さん的なるものも
宿っているように思われます。

