5/15(水)原因は唐さんのあの歌い方ではないか!

唐十郎 四角いジャングルで唄う.jpg

↑このなかで唐さんが楽しく唄っています

『少女仮面』の劇中歌について考えています。

その中でどうも謎めいているのは、

喫茶《肉体》のボーイたちがタップダンスしながら歌う

『あの人にあったら』。

〽あの人にあったら、

そっと云ってほしいの

〝乙女の花が枯れたって

月経帯に千代紙はったって

女が一人うたってたって〟

でも、あのひとはもう来ない、

きっと来やしないのよ

だって、あたしゃ皆既日蝕〽

適齢期の女性にとってかなりキツい歌です。

閉経したのに好きな男に振り向いて欲しくて、

千代紙を貼って生理に見立てるなんて。

なかなか淋しい歌なのです。

問題はふたつあり。

①なぜか楽しげなメロディがついて嬉々として歌う例が多い

②初老の女性をオーナーに頂く店の店員たちがなぜこんな歌を

①はひとえに『四角いジャングルで唄う』で唐さんが

ものすごく楽しげに歌ったことに原因があると思います。

作者が歌うやり方を思わず正当と思い込みがちですが

しかしあれは、あくまでリサイタルですからね。

②の答えは稽古を通じて解決します。

実はもう、こうではないか、というアイディアを思いつきましたが、

稽古しながら検証するつもりです。

という具合に、唐さんが亡くなったショックで

止まっていた時間を動かそうと思います!

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