5/10(日)緑の湯舟(琴松)

折しも5月5日、子供の日。
唐十郎作品に親しんでいるものとしては『秘密の花園』のように夕泣き丸と夜泣き丸を求めて風呂屋から菖蒲の葉をかっさらっては来ないまでも、その香りを求めてやはり、菖蒲湯に行きたいものです。
私は共同シャワーあり、湯舟なしのシェアハウスに住んでいるため日々近くの銭湯に通っています。私の通っている銭湯は今風に改装されている番台などのないタイプの銭湯で、サウナは熱々のロウリュー付き、音楽付きとなかなか若い世代向けにリニューアルされているのですが、はたしてこどもの日に菖蒲の葉を湯舟に浮かべてくれるだろうか?
湯舟はあつ湯とぬる湯があり、いつもあつ湯のほうには入浴剤が入れられています。脱衣所から浴室に移動するとあつ湯の湯舟には端午の湯と壁にラミネートのふだが出ており、お湯は爽やかな薄い青緑、少し甘く青い草のかおりのお湯でした。ぱっと見には菖蒲の葉は見えない。ああ、リニューアル銭湯だとやってないかな、やっぱり昔ながらな番台があるような銭湯に行けばよかったかしら、と思いました。
体を洗ってまずはぬる湯に。ぬる湯からとなりのあつ湯をのぞくと、浮いているではないですか菖蒲の葉っぱ!緑のお湯に紛れて、湯舟の奥の方に流されて見えづらくなっていただけでちゃんとそこには刀のような緑の葉っぱが浮かべられていました。
あつ湯に入り葉っぱを少し鼻に近づけ香りをかぎ、口元に近づけ横笛を吹く想像をするなど、書いているとちょっと恥ずかしくなりますが、その日はそんなこんなで菖蒲湯を堪能しゆったりとあたたまり家路につきました。
琴松

