8/12(水)混沌への入り口

↑こう書いてありますので、「混乱」とか「混沌」とか、
頭の中ゴチャゴチャして苦しいですが、「これを楽しむ者に如かず」
ということばも思い出しつつ・・・
今日は朝から『ベンガルの虎』の稽古。
二幕半ばにさしかかり、東南アジアへの扉が開く入り口にやってきました。
ここから、劇の進行は強引になります。
競輪場の車検売りのお婆さんたちの焚く火鉢の煙が日食を呼び込み、
日蝕になれば、時代は明治時代に、場所はフィリピン、インドネシア、
シンガポールのいずれとも知れぬ東南アジアに突入します。
そして、これが一通り煮詰まると、ヒロイン「カンナ」の
母「マサノ」が登場し、平静な競輪場に戻るまでが二幕の中心と
なります。
今日はそのとば口に立ち、いよいよという機運が高まりました。
今日から4日間ほど経つと、だいぶ局面が変わって、
『ベンガルの虎』のことがよくわかるようになっているはずです。
台本の難しさ。物語進行の難しさ。次々に訪れる混沌に振り回されつつ、
そこに貫くべきドラマの骨格とは何か、またその両者はどんなバランスが
適切なのか、という問いと向き合っています。
劇に翻弄され、ひどく頭が疲れます。
でも、謎を解き切ったらさぞ痛快だろうな、という想像が希望になっています。
今年に出版された、唐さんと久保井さんのちくま文庫の帯文、
「もっと混乱を!」という言葉に励まされています。

